東京（そして風呂釜）

給湯器が壊れて、ぬるい湯しか出なくなった。
相当古かったので仕方ない。
新しい給湯器が来るまでは
風呂桶にヌルい湯をはり
そこに、鍋で沸騰させた湯を注ぎ込んで
温度を上げるという生活を余儀なくされた。
なんだろう、近代文明の中にいて
ここだけ原始的な感じー。

原始的といえば、私が子供の頃
父方の祖父母の家は
ものすごく古くてボロボロの家だった。
クズ鉄などを売って生業にしていたために
軒先にはガラクタが山のように積み上がっていて
私の血縁の家だと知らなかった友人が
あの家、気持ち悪いと言っていた。

まぁ、ね。はは。仕方ないわな。
私ですら、自転車や洗濯機、テレビ、車の部品…
色んな物がうず高く積み上げられた家を見かけたら
一体、どんな人間が住んでるんだろう！？
と興味津々になる。
しかし、私の祖父母は残念なくらい
至って普通の善良な市民だった。

そんな薄気味悪い家でも、裏側に回ったら
頭の良いシェパード（太郎）が出迎えてくれたし
風呂は薪でたく五右衛門風呂だったので
風呂をたくのと太郎に会いたいがために
頻繁に祖父母の家に通っていた。

あと、銅線を覆っているビニールの皮を
ナイフを使って剥く、という作業が私は大好きで
祖父母の家では常に軍手とナイフを手にしていた。
今でも、ああいう仕事があるなら
ずっとやっていたいくらい銅線の皮むきが好きだ。

しかし、太郎はとっくの昔に
近所のイカれたやつに毒をもられて死んだし
祖父母の家はデイケアの施設になった。
もう、あそこに行って薪を割る事もなければ
銅線に触れることもなくなった。

それでも、ごうごうと火を吐く釜に
ナイフでは剥けない樹脂に覆われた銅線を
放り込んだ時に出る、青い炎の美しい色を
忘れる事は無い。

その時に、体に有害なガスとか
出てんじゃないかなーって匂いがしてたけど
そういうのは気にしない。
いまんとこ元気だし。

あれ？タイトルと全然関係ないこと
書いちゃった。
心おもむくままに書くとこれだよ。
この調子で絵とか描いたら、
どんなもんが出来るんだろう。

ボスはいつもライブペインティング直前に
「何を描いたらええかなー」と聞いてくるけれど
知らんがな！とも言えず
「龍…とか？」と当たり障りの無い所で
お茶を濁してしまう。
だってねぇ、
「心おもむくままに描け。フォースを信じろ」
とか、ヨーダにしか言えない事だし。

それでも時間が来れば
毎回大作が出来上がって来るわけで
何回観ても、すごいなーと思うのです。

いま、ボスとさよっぺが
東京に行ってしばらく滞在しております。
オープンスタジオと個展やってますので、
お近くにお寄りの際は
是非寄ってみてくださいな。
大作が待っておりますよ！

10月21日（日）〜27日（土）
平野早依子展「１万日間」
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1876580952&owner_id=24647108

10月30日(火）〜11月4日（日)
『菩須彦新宿個展2 ライブペインティングオープンスタジオ』
http://mixi.jp/view_event.pl?&id=71962326&comm_id=1969184


そしてそして、10月28日（日）は
東京でP.A.D.やります〜！！
今回もすごいですよ☆

私、昔から「シンプソンズ」という
アニメが大好きで、よく観るんですけど
そのマージ（お母さん）役の吹き替えをしてる
一城みゆ希さんが参加！
やべー、うちにあるDVDにサインしてもらえるかな。

とまぁ、ミーハーな部分をかもしつつ
とりとめもなく告知しました。

東京のみなさま、私も行きますんで
何卒宜しくお願いします。
夜とか、飲みとか…。

10月2８日『P.A.D.13 東京P.A.D.2』渋谷公園通
http://mixi.jp/view_event.pl?id=71923892&comm_id=1969184

P.A.D.ホームページ
http://pad-art.net/pad_vol.13.html