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ここに引っ越して来た頃は
「この広い部屋も、いつかは
物であふれるんだろうな」などと
非現実的にしか感じていなかったのですが
あっという間でしたわ。
あらゆる場所に本や雑誌が…。
なにこれ、誰かウチに転送した!?

よくもまぁ、コツコツと溜めたもんだと。
もし、自宅に監禁されても全く退屈しない。
むしろ、されたい。

しかし、置きっぱなしにしていても
全く意味がない。
掃除した時に「あれ?こんな本、持ってたんだ」
って言うのが関の山。

捨てろ、捨てろ!捨てっちまえ!!
とは思うのですが、なかなか
本を捨てられない私であります。
が、ただ一冊だけ
叩き捨てた本があったっけ。

20年ほど前。
当時、トレンディ作家と呼ばれ
名前を聞かない日はないという程の
売れっ子作家さんがおりました。

普段はホラーか推理小説しか読まない私が、
生活に疲れていたのでしょうか。
現実から逃避したいという願望から
その売れっ子作家の旅行記を買い
家に帰ると、ご飯も食べずに本を読み始めました。

「俺のバイクが雨の京都で速度を落とした。
俺はひとり、マルボロに火をつけ
石畳を通り過ぎる人影を眺めていた」
的な文章が延々と続く…。

あれ?これってギャグ本?
本気で書いてこんなアホみたいな文章なの?

とはいえ、爆発的に売れた本なので
私の受け取り方が間違ってるのかなーとか
ここからすごい劇的な感動があるのかも、と
我慢して最後まで読みました。

苦行としか思えない数時間をすごし
何故こんなにも内容の無いものが
もてはやされているのか、
日本沈没しろ!と怒りに震え
そして、待ち望んだ最後のページを
読み終えた刹那、
私がその本をゴミ箱に叩き捨てた時
苦痛に耐え抜いた達成感と、
本を捨てるという背徳感に
えも言われぬ快感を覚え
新しい本の読み方を知ったのでした。

ウソ。
そんな本の読み方、あるかい!
ただ、トレンディと呼ばれるものは
自分と相性が悪いと分かったので
良い勉強になりました…ってことにしておく。

いや、でも、ある意味
20年以上前に読んだその本を
ずっと忘れずにいるって事は
それだけインパクトあったって事で、
もしかしたら、すごい作品なのかも知れない。
当時、映画でいうところの
ラズベリー賞的なものが
文学界にもあったら良かったのにね。
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